FB　シリーズもの

　ヤスは旭から「結婚したい人がいるから会ってほしい」と相談される。その女性が慶応大卒の美人と聞き、上機嫌で町中の人に自慢して回るヤス。しかし旭が連れてきた女性・由美は、旭より年上で離婚経験があり、子どももいることを知って、ヤスは結婚に猛反対する。

　ある日ヤスは「ヤスの父親の息子」と名乗る男から、父親が会いたがっていると聞かされる。父親とは５０年近く音信不通で、まさか生きているとも思っていなかったヤスは、何の感情も湧かず再会することを悩む。しかし、たえ子から自分の幼少の頃の話を聞いたヤスは、東京へ行くことを決意する。

　東京の大学の法学部で法律を学んでいる旭が、将来は雑誌の編集者になりたいと電話をかけてきた。旭は弁護士になるものだと思っていたヤスは、「編集者になることは認めない」と激怒して電話を切ってしまう。そんな時、旭がバイト先でけがをしたと連絡が入るが、ヤスは東京に行こうとしなかった。

　家から通える地元の国立大学を受験すると言っていた旭が東京の大学を受験したいと言い出す。最初は応援するつもりだったヤスだが、「東京に行ったら戻って来ないのではないか」とクズから言われショックを受ける。そしてある夜、旭と口論になったヤスは「東京の大学に行くなら勝手に行け！金は出さない」と言い放ってしまう。

　ヤスは照雲から、父親の海雲ががんで先が長くないために、父親の意識のあるうちに旭に会いに来てほしいと頼まれる。ヤスは旭に見舞いに行くよう頼むのだが、「今は野球の練習が大事だから」と断られる。そんな旭の態度にヤスは腹を立てる。

　ヤスに内緒で母親の事故の真相について聞いてまわる旭。たえ子から事故の真相をそろそろ話した方がいいのではと言われ悩むヤス。そんな時、ヤスの元に、たえ子の元夫と娘が訪ねてきて、たえ子と会えるように協力してほしいと頼まれる。

　旭は野球が大好きな少年に育った。ヤスはたえ子から父親らしくキャッチボールぐらいやってやれと冷やかされるが照れて拒む。そんな時、旭の小学校が選抜チームを作って他校と野球の試合をすることになった。ヤスは、旭の練習に付き合おうとするが旭は照雲と練習していた。

　６歳になり保育園に通う旭をたえ子が迎えに行くと、旭は周りの子どもたちのお迎えに母親が来る姿を見て、どこか寂しそうな表情を見せていた。母親がいないことで寂しそうに見える旭のために、ヤスは銭湯の番台のおばちゃんから「旭に母親を作ってやれ」と見合いをすすめられる。

　昭和４７年、トラック運転手のヤスと妻の美佐子の間に男の子が生まれた。名前は、小林旭からとって「旭」と名付けられ大切に育てられていた。ある日、美佐子と３歳になった旭がヤスの仕事場を訪れた。そこで旭が、タオルを届けようとヤスのもとへ駆け出すと、プラットホームに不安定に積まれた木箱にタオルが引っかかってしまい、旭の上に積荷が崩れ落ちてくる。

　家族のように接してくる阿須田家の人々に、少しずつ心が変化していく三田。だがそんな様子を見て、恵一への思いを抱えたうららは複雑な心境になる。海斗は学校で母親への感謝の作文を書くことになった。何を書いていいか分からないと悩む海斗は恵一宛の作文にしようかと迷う。しかし三田は「凪子へ書くべきだ」と言うのだった。

　恵一が家に戻ったことで、今度は祖父と険悪になってしまった子どもたち。結は何とか仲直りしようと、三田に凪子の幽霊のふりをして祖父の心を開いてくれと頼む。少しずつ、家族の絆を取り戻していく阿須田家。そんな中、三田が自分の過去を告白する。

　「家族は自分が殺した」という三田の発言に驚く翔たち。事情を探ろうと家政婦紹介所に押しかけるが、三田に「無理に事情を聞くなら、辞める」と言われてしまう。一方、子どもたちに「わたしたちを本当に愛していると証明して欲しい」と言われた恵一だが、方法がわからず悩んでいた。

　恵一を追い出して、元の家に戻ることにした子どもたち。三田に子どもたちの世話を頼んで恵一はホテル暮らしを始めた。バラバラになった家族にいらだつ翔は、次々にトラブルを起こしてしまう。警察に駆けつけた恵一に「こんな人、父親じゃない」と言い放つ翔。

　家を出た子どもたちは凪子の妹うららの元に身を寄せる。一方、会社に不倫がばれた恵一は、モデルハウスの営業に飛ばされる。何とか家族を元どおりにしたい末娘の希衣は、三田に「自分を誘拐して」と頼む。

　ついに凪子の死の真相を長女の結が知ってしまう。恵一の不倫が原因と知った結はそのことを、恵一の会社にばらして欲しいと三田に頼む。父親の秘密を知った子どもたちは、恵一を置いて家を出る。

　「妻は事故死ではない」恵一の突然の告白にも、顔色ひとつ変えない三田。恵一は子どもたちには妻の死の真相を黙っているように頼む。次男の海斗は、同級生からいじめられていた。業務命令なら何でもすると言う三田に、「いじめっ子を殺して」と頼む。すると三田は「かしこまりました」と言って…。

　阿須田家は母親の凪子が事故で死んでから、父親の恵一と結、翔、海斗、希衣の子どもたちで暮らしていた。家事は滞り家族はみんな不満を抱え、恵一には何か秘密がある様子。そんなある日、家政婦紹介所から家政婦の三田灯（みたあかり）がやって来る。家事能力は抜群、言われたことはなんでもこなすが、無表情でまったく笑わない三田。いったい彼女は何者なのか。視聴率４０％を記録した大人気ドラマ。

　西郷隆盛を中心とする新政府軍が江戸に入った。徳川に仕えていた政府軍は彰義隊を名乗って上野に集まり、戦の危機が迫っていた。一方、仁の容体は悪化の一途をたどっていた。仁は死を覚悟し、自分が残せるものは何かと考え、あることを決断する。

　ペニシリン普及のために、仁は医学所の医師・松本の紹介で、長崎の西洋医学校精得館で講義をすることになった。そして長崎の地で龍馬と再会した仁は、龍馬の誘いで長州に行くことに。長州では幕府軍による長州征伐が始まろうとしていた。